看護師の転職をする場合の確認ポイント11選

看護師転職 転職

今まで転職してきた理由を看護師さんから聞きました。転職時に注意したことをまとめたので、参考にしてみてください。病院に勤務していることを活かし、これら意見を吸い上げてより良い病院にするために業務改善に病院全体で取り組んでいます。

病院規模による特徴

クリニック、病院、医療センター、市民病院など規模により仕事内容や業務量がだいぶ違うようです。(私の偏見も入っていますのであくまでも参考程度にお願いします)

クリニック

職員が少ないので仕事が多岐にわたります。
患者さまの受付、問診、誘導、処置や採血このあたりは普通ですが、場合によっては検査(簡易血液検査、超音波骨密度検査、心電図などをするかも)

もちろん臨床検査技師さんがいればしてくれますが、若い先生でないかぎりエコー以外は看護師さんの仕事になることが多いようです。また事務の方も少ないので、次回予約や会計までするクリニックもあるようです。

見学や面談の時にはしっかり確認してください。
最近のクリニックは電子カルテと会計システムが一体型の導入が多いです。

病院

病院の規模になると、100床以下の病院でも臨床検査技師は2名程度はいるはずです。よって検査は技師さんに任せられます。クリニックとの違いは入院があり夜勤があります。

月にどの程度あるかは病院により違いますが、病棟勤務であれば3回から4回程度はあると思われます。100床前後は電子カルテは導入している病院が増えてきています。電子カルテになれると紙カルテには戻れないですよ。

電子カルテが導入されているか、また導入後何年かなど確認するといいです。導入後すぐだと看護師さんも操作になれてなく、新人への指導どころではないようです。

また最近では、病院機能評価を受審する施設も多く、これを取るために膨大な資料や会議資料まとめなどが必要で、担当になると結構大変です。しかし、事務の人がしっかりしていると、助かりますよ。

ちなみに私も担当して、3度更新審査を受けています。
始めは医療のことが分かりませんでしたが、システムが分かる、業務フローがまとめられる、他部門との調整や連携ができると言うことから、通常業務と合わせ機能評価の担当者にされ、初回の受審のときは大変でした。

病院規模になると、介護施設もあるかもしれません。外来や病棟看護になれなかった場合は、介護施設の看護師との業務もあるのでお勧めです。また、訪問事業もある場合は、訪問看護等で患者さま宅に行って看護処置をするなど、仕事の幅が広がります。

医療センター

重度の患者さまを多く診ますので、周りの看護師さんもしっかり勉強しています。逆にしっかりとした教育体制がありスキルアップしたい看護師さんにはちょうどいいと思います。
しかし、転勤があるかもしれません。

市民病院

地域によりますが、患者さまが多く、業務量が多く、公務員だからいいだろうと入るようですが、実際は産休や育休はしっかりとって休むように、利用できる制度は根こそぎ活用する職員ばかりで、残された職員の負担が増え、疲れて退職する職員が多く、年度替わりに中途のかたがどっと入ってきて教育をするが、すぐ辞めてしまう悪循環もあるようです。もちろん全ての市民病院ではありませんのでご注意ください。

託児所を完備しているか

託児所

託児所が同一敷地内にあることで、仕事に集中できます。もし、子供の調子がわるくなっても病院で診てもらえるメリットがあります。

託児所がない施設では、補助が出るところもありますが、どうしても病院から一旦子供を迎えに行き、病院で診てもらったり自宅に帰る必要があったりで、職場のスタッフにも迷惑がかかります。

デメリットとしては、幼稚園等と違い学習のレベルが違うところかもしれません。もちろん院内託児所の教育方針にもよりますが、一般の幼稚園等では、各種イベントや発表会もたくさんありますが、託児所は少ないようです。また、子供たちの上下関係の人間形成も違っているようです。

幼稚園では、上の子が下の子の面倒をみるようなことがあるようですが、託児所ではそのようなことが少ないようです。もちろん施設にもよりますので、ご確認をお願いします。

病院の関連施設

介護施設

ここが、大きなポイントかもしれません。
介護系サービスとして、デイサービスやデイケアだったり、老健施設やグループホームなどがあると、もし外来や病棟の看護業務が合わなかった場合は、介護施設等での看護業務をすることも可能だからです。

日々変化のある外来や病棟とは違い、介護施設側では、最新の治療や看護業務とは違い物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、人間関係などで嫌になった場合は、こういった場所での勤務もあることを知っておいてください。

その他、手術が多くある病院では、手術室での勤務で腕を磨くのも良いかもしれません。

病院までの交通アクセス

車通勤

車通勤ができるのがベストです。都心では難しいですが、地方の病院などでは早出や夜勤等でバスや電車で通勤するのは、時間を気にしながら仕事をするようになり、急な残業などあるととても困るようです。

看護師さんの電話対応

電話対応

病院見学に行った時は、ぜひスタッフの電話対応を聞いてみてください。
病院で利用しているPHSなど、何回のコールで出ているか。
電話の受け答えは丁寧化どうか。

接遇教育をよく受けている病院では、ちゃんと自分の所属部署と氏名を名乗り、「お疲れ様です」のような気づかいの言葉がでているでしょうか。

また、電話を切った後の言葉はどうでしょうか。
「また、〇〇のの電話でめんどくさいなぁ~」などと言ってないかどうか。

ナースコールも同様です。すぐコールの対応ができているか、セントラルモニターの警告がずっとなってないかどうかなど、確認してみてください。

教育体制の充実

教育

研究発表など、年間どの程度発表をしているか、どういったところへの研修会に行っているかなど確認してください。あまり研究発表のないところは、病院全体で教育熱心なところではないように感じます。

また、看護師だけでなく、コメディカルもどの程度研究発表をしているかなども聞いてみてください。日常業務が忙しい中、少ない人数のコメディカル部門も研究発表をしている施設であれば、きっちりとした教育体制があると思われます。

新しいことへの取り込みや改善活動が、研究発表で確認することができます。

病棟の種類

病棟

急性期の病棟か、慢性期の長期療養が必要な患者さまが多いのか。
また、緩和ケア病棟があるかなど、確認してみてください。

緩和ケアを実施している病院であれば、がんの患者さまも多いと思われます。
認定看護師の資格取得状況なども確認して、看護師さんのレベルをみることもできます。

精神科病棟がある施設では、比較的給料が良いとされていますが、ある程度の看護経験をもち、体力と精神力がないと大変だと聞きます。

病棟間の連携がうまくとれ、病床運営ができているかもポイントです。
入院時に、一般病棟への入院か地域包括病床(病棟)への入院にするのかの見極めや、一般から療養へ転棟する場合など、看護師同士の密な連携が必要になってきます。

どの病棟も早く回転させないといけないため、どの患者さまを退院するように医師に伝え患者さまを退院する方向に向けないと、病床回転率が悪くなってきます。
このあたりは、病棟師長の腕の見せどころです。

電子カルテの導入がされているか

電子カルテ

これから転職を希望するのであれば、電子カルテが導入してある病院を選びましょう。
紙カルテは、何が書いてあるのか読むのにも時間がかかります。

NEC、富士通、ソフトウェアサービスのどれかが入っている病院は安心です。
もちろん、費用も高いので患者さまがたくさん来院している病院であれば導入はできますが、1日外来平均患者数が100名以下のところであれば、収益もあまり見込まれないので導入が遅れている病院がほとんどです。(クリニックや新規開業しているところは別です)

政府からの発表で、「医療情報支援基金」でき、予算で300億円を計上したとの記事があり、このうち、150億円は電子カルテ導入の標準化に向けた補助金として出てくるかとおもわれますので、来年度から少しずつ、電子カルテを導入する病院が増えてくると思われます。

奨学金(勤務しながら正看護師資格をとるための補助)

奨学金

学校で奨学金をもらうのが普通と思われますが、最近では病院でも奨学金支給をしているところが増えてきています。病院で働きながら、学校に行き資格をとる。そのための学費を病院が支払ってくれるところもあります。看護師資格を取得後、その病院に数年勤務することが条件のところもありますが、あまり知られてないのが実情です。

また、勤務しながら〇〇資格をとるための費用負担や、合格報奨金などがでる病院も多くあると聞きます。ぜひ、がんばってみてください。

診療科目や手術室の状況

手術室

たくさんの診療科目があると、外来看護師さんは科ごとでやり方が違うのでよく聞いた方が良いです。また、常勤医師がどれくらいで非常勤医師がどのていど来ているのかも大事です。
先生のくせもあり、看護師さんにいろいろ注文があるようです。

また、手術がどの程度あるのか、年間300症例を超えているような病院は、手術室勤務の看護師さんは大変のようです。手術前の点検や処置等の確認、機器の手配、滅菌業務、手術記録の整理、緊急手術の呼び出しなど、いつも緊張した状態で対応しています。でもとても勉強になるようです。

ここを経験すると病棟勤務は楽勝ですよってよく言っています。
(すいません、どの部署も大変です!!)

制服のクリーニング

制服

制服のクリーニングが全額補助なのか、月額で決まった金額の補助なのか。
月額固定だと、毎日クリーニングすると足りない時もあるようです。
制服とエプロンを使う部署など少し赤がでます。毎日クリーニングはしたいですよね。

また、制服をクリーニングに出してなかなか帰って来ず迷子になることもあります。タグに名前や数字を書いていると字が薄くなりなくなるようです。制服の管理はどうやっているのか、気になるところです。

まとめ

上記以外も、確認するところはたくさんありますが、少しでも参考になればと思います。
見学や面接時にしっかり確認してみてください。

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