病院職員への教育としして、まだ導入されていない病院は一度検討してみてはどうでしょうか。
これだけではもちろんないですが、こういった教育に力を入れスキルアップの手助けをしてくれる
病院も転職時の候補にしてはどうでしょうか
eラーニングの導入目的
最新の技術、知識を深めてケアの質の向上を目指すためのツールとして利用
eラーニングの種類
病院向け病院向けeラーニングはあまりなく、以下のようなものか代表的ではと思います
・学研ナーシング https://gakken-meds.jp/
講義型のコンテンツが多く、中堅クラスの看護師向け
医療安全等の各種委員会等にも利用可能
・ナーシングスキル https://www.nursingskills.jp/
新人ナース向け、動画で分かりやすく手技の手順が確認できる
看護手順等の見直しやマニュアル作成に役立つ
・S-QUE研究会
看護と介護、医事職員向け等の講義コンテンツがあり、
全体勉強会向けのコンテンツが多くあります
※あくまでも個人的感想ですので、詳しくは各社にお問い合わせください
料金面も病院規模により違ったりしています
eラーニングの教材
音声やアニメーション、映像を多用したコンテンツが主流
今後は「VRコンテンツ」に移行していくのかと思います
メリット
・「いつでも・どこでも」自分のペースで学べる
・各種研修会に参加できない人も空いた時間に自宅でも視聴できる
・パソコンからだけではなく、スマートフォン、タブレットからも快適に受講できる
・委員会で活用できる
・病院機能評価受審に役立つ
※最近では「JCI認証」を受審するために活用する病院もあるようです
デメリット
・継続させるためのモチベーションを保つのが難しい
最後まで受講した職員には、図書券やAMAZONギフト券などを
配布するなどの工夫も良いかもしれません
ちなみに私の通う病院では、ギフト券の配布まではできてなく、
どのeラーニングも全ての職種にマッチしているとは限らないのでので、
看護師だけ優遇するのは問題と言うことで、ギフト券の配布まではできていません
JCI認証について(参考までに、これを取得している病院は素晴らしい)
JCI認証とは、米国の医療機関を対象とした第三者評価機構Joint Commission
(元JCAHO:1951年設立)の国際部門として1994年に設立された医療機能評価機構です。
本部はシカゴにあり、「医療の質と患者安全の継続的な改善」を目的として、
世界90カ国以上における医療機関および政府機構を支援しています。
JCIは世界的にも審査基準が厳しく、JCIを取得できるのは世界の上位1~2%の病院であると言われています。
JCI評価領域について
JCIの認定要件は、患者さんへのケア提供に関する要件が7領域(第1章~7章)、
病院の管理体制に関する要件が6領域(第8章~第13章)の合計13領域あり、
各領域に合計1100を超える評価項目が定められています
第1章 「国際患者安全目標」(IPSG)
第2章 「ケアへのアクセスと継続性」(ACC)
第3章 「患者中心のケア」(PCC)
第4章 「患者の評価」(AOP)
第5章 「患者のケア」(COP)
第6章 「麻酔と外科的ケア」(ASC)
第7章 「医薬品の管理と使用」(MMU)
第8章 「品質改善と患者安全」(QPS)
第9章 「感染の予防と管理」(PCI)
第10章 「ガバナンス、リーダーシップ、管理」(GLD)
第11章 「施設管理と安全性」(FMS)
第12章 「スタッフの資格と教育」(SQE)
第13章 「情報管理」(MOI)
JCIの認証プログラムは、以下の8種類があり
1. 外来診療(診療所など) 「Ambulatory Care」
2. 臨床検査施設 「Clinical Laboratory」
3. 在宅ケア 「Home Care」
4. 病院 「Hospital」
5. 長期医療施設(介護施設など) 「Long Term Care」
6. 医療搬送 「Medical Transport」
7. プライマリーケア 「Primary Care Centers」
8. 特定疾患ケア 「Clinical Care Program Certification」
継続的な医療の質改善と向上のため、3年毎に認証の更新審査が行われ
国際水準の医療提供と安全性の更なる向上へ向けて取り組む必要があるようです
機能評価と比べ、レベルが違いすぎるような気もします。
ちなみに、当院はまだJCIは受審はしていません
だいぶ横道にそれましたが、
eラーニングを導入している病院を転職先に選ぶのはどうでしょうか